極夜【単行本 分冊版】のレビュー

夢中になれるファンタジー

この本は本当に素晴らしいです。異界の王と人間の関係が描かれており、切なさと感動が交錯しています。特に、天野と常世の王の出会いが印象的で、まるで自分もその場にいるかのように感じました。物語が進むにつれて、過去の秘密や恋の行方が明らかになり、心を打たれました。また、加筆修正により、より深い部分が掘り下げられていて、読み応えがあります。本の中の世界に引き込まれ、ページをめくる手が止まりませんでした。ファンタジーBLが好きな方にはぜひおすすめしたい一冊です。

切ない恋とファンタジー

極夜は本当に感情豊かな作品でした。人間と異界の王という異なる存在の恋物語がこんなにも心に響くとは思いませんでした。天野の切ない思いと過去のつながりが描かれていて、読んでいるうちに自然と感情移入してしまいます。特に、観月との関連が気になりながら進むストーリーに魅力を感じました。また、作者の文善やよひさんの描写力は素晴らしく、場面ごとの情景やキャラクターの心情が鮮明に浮かび上がります。少し暗い雰囲気もありつつ、その中にある希望を感じられる物語でした。