終末のワルキューレ奇譚 ジャック・ザ・リッパーの事件簿のレビュー

ジャック・ザ・リッパー再解釈の傑作

正直、ジャック・ザ・リッパーのキャラクターに浸ることには躊躇していたが、この漫画はそんな気持ちを吹き飛ばす強烈さがあった。人類代表としての彼の戦いは新たな視点を与え、物語はページをめくる手を止めさせない。非常に満足している。

恐怖の殺人紳士が魅せる深い物語

ジャック・ザ・リッパーに関する物語は多々あれど、実は応援してしまうほどの魅力をもたらす作品は珍しい。この漫画はまさにその珍しい例で、登場人物の背景に深い感情を注ぎ込み、読む者を虜にする。特典イラスト付きで、コレクション価値も抜群だ。

ダークファンタジーなジャックの世界

終末のワルキューレが好きでこのスピンオフに手を出してみましたが、かなり暗いトーンで描かれていて苦手な人もいるかもしれません。ジャック・ザ・リッパーの新しい面に触れられるのは面白いですが、物語全体の暗さがダークファンタジーとしても濃厚すぎるかなと。