わたしの好きな人は、のレビュー

等身大の恋の物語に心打たれる

この本を読んで、29歳での婚約という出来事に共感しながらも、予期せぬ出逢いに心を動かされる主人公の葛藤が痛いほど伝わってきました。恋するソワレシリーズに収録されている中でも、特にリアリティがあって、等身大の感情に溢れていると感じます。予測不可能な展開にハマり、一気に読み終えました。

入り込めるけど複雑な気持ち

読んでいて、まるで自分のことのように感情移入してしまう物語でした。しかし、どうしても主人公の決断に納得がいかなくて、少しモヤモヤしたまま本を閉じたのが正直な感想です。それでも、登場人物たちの心情描写には引き込まれます。

心揺さぶる恋愛物語

「わたしの好きな人は、」は平凡だけど幸せをつかみかけた女性の物語です。目の前の現実と、心を奪われた恋の間で揺れる様子がリアルで読むのが苦しくなるほどでした。ただ、終わり方が少し物足りなく感じたので星４つにします。