稀代の名探偵のレビュー

手軽なエンタメ作品

全体的に軽いタッチで描かれており、気軽に楽しめる一冊です。紅杜弥のキャラクターがユニークで、探偵モノとしては一風変わっています。事件の展開も奇抜で、読者の興味を引くエッセンスが満載です。ただし、推理の過程にもう少し説得力が欲しい部分もありました。読切ということで話がコンパクトにまとまっている点は良かったですが、シリーズ化してもっと多様な事件を解決する姿を見たかったです。エンタメ要素満載できっと楽しめると思います。

ちょっと期待外れ

紅杜弥の名推理には期待していたのですが、ちょっと平凡な展開が多かった気がします。事件自体は興味深いですが、解決に至るプロセスがもう少しスリリングであることを期待していました。キャラクターは魅力的ですが、もう少し深掘りされたらよかったなと思います。篠崎刑事とのやりとりは楽しかったですが、それ以上に事件解決のスピードが遅かったです。読切作品という点では、仕方ないかもしれませんが、もう少し読者を引き込む要素が欲しかったです。

予想外の結末に驚愕

読み進めるうちに紅杜弥の魅力に引き込まれました。警察が手をこまねく中、彼の頭脳明晰な推理が光ります。特に終盤のどんでん返しは予想していなかったので、その場で少し放心しました。篠崎刑事とのやりとりもユーモアがあって、重いテーマながらもテンポ良く読めました。短編ながらしっかりとした構成で、最後まで飽きさせない一冊です。ただ、もう少し深掘りできる部分があったかもしれないので、星4つにしました。