シバトラ　（新装版）のレビュー

興味深いがちょっと物足りなさが...

『シバトラ（新装版）1』は、柴田竹虎という中学生にしか見えない警察官の物語で、彼の特殊な能力を利用して難解な事件を解決していく設定が斬新です。物語の進行はテンポよくサスペンス要素も強くてハラハラしましたが、個人的にはもう少し深くキャラクターの内面に迫ったエピソードが欲しかったです。それでも都会の冷徹な事件に人情を巧みに絡めた描写は見事で、次巻に期待したいところです。ドラマ版も気になり始めました。

独特の設定が面白い

高円寺の純情商店街を舞台に、中学生にしか見えない警察官シバトラが活躍するという設定がとてもユニークです。事件の展開は凄く緊張感があり、一旦読み始めると止まらなくなります。ただ、心情描写がやや淡白に感じる場面があったものの、全体としては楽しめました。特に、シバトラの死が近づいた者を見抜く特殊能力が冒頭から引き込まれました。絵も綺麗で、次の巻も期待しています。

リアリティを求める人には物足りないかも

この『シバトラ（新装版）1』、サイキックサスペンスというジャンルにふさわしい作品でした。中学生に見える警察官で、特殊能力を持つ主人公という設定はかなりファンタジックですが、事件の解決と人情ドラマの組み合わせが絶妙です。それでも、警察官としてのリアリティを求めている人には少し物足りないかもしれません。舞台が高円寺の純情商店街というのも親しみやすさを増しています。全体的にはもう少し現実感が欲しかったが、楽しめました。