聖女不在による仮初め婚なのに、不器用な王太子に溺愛されていますのレビュー

心温まる展開に感動！

前世の記憶を持つロザリアの奮闘と、王太子レイモンドとの関係の成り行きが面白く描かれています。ロザリアが聖女に婚約者を奪われる運命を避けるためにあれこれ努力する姿が応援したくなるし、レイモンド王太子の不器用だけど真剣な愛情がとても心温まります。特に、結婚後も変わらずロザリアを大事にする彼の姿勢には感動しました。ストーリーが進むごとにどんどん引き込まれていく展開に、ついつい一気読みしてしまいました。

新しい一面が見える

ロザリアの前世の記憶と、それを活かして未来を変えようとする姿が魅力的です。王太子レイモンドの不器用な愛情表現も微笑ましく、読んでいて楽しかったです。この巻ではロザリアが自分自身の価値を見出し、強くなっていく過程が描かれていて、非常に応援したくなるキャラクターでした。一方で、王太子の不器用さが度々笑いをもたらしてくれて、物語全体がハートフルな感じに仕上がっていました。もう少しテンポが速ければもっと良かったかもしれません。

ロマンスとサスペンスの絶妙なバランス

このシリーズ第3巻も前巻に負けず劣らずの面白さでした。ロザリアが自分の居場所を見つけようとする一方で、王太子レイモンドの不器用なアプローチが絶妙でした。聖女というキャラクターが登場しないという設定にも関わらず、物語は二人の関係の発展に集中しています。ロザリアが自立を目指す姿は現代女性にも共感できるポイントです。ただ、もう少しサスペンス要素が強くても良かったかもしれません。それでも、恋愛だけでなく、サスペンスや成長物語としても楽しめます。