不本意ながら初恋です。（分冊版）のレビュー

青春とドキドキが詰まった一冊

初恋や青春をテーマにした作品は多いですが、これはそのど真ん中に迫った内容です。秀才の香月が進藤との出会いを通じて、自分の気持ちに気づいていく様子がとても良く描かれています。コミカルな部分もあれば、ちょっと切ないシーンもあり、感情を揺さぶられる作品でした。進藤のキャラクターが個性的で、彼の存在が香月に与える影響が興味深い。続きが気になるくらいの内容で、ぜひ次の話も読みたいです。

新しい恋の形に共感

進学校での緊迫した雰囲気と、ケンカ腰のやり取りが面白かったです。香月のつっけんどんな性格とは裏腹に、彼の心の中で葛藤が見え隠れするのが良いです。自分の気持ちを認めたくない香月と、そのふわふわ感が魅力の進藤との関係は、初恋特有の不安定さを見事に表現していました。少しギャグ要素もあり、今後の展開がどうなるのか気になるところです。ラブコメを楽しみたい方にはおすすめです。

学びのない初対面のシーンが面白い

定番のラブコメかと思いきや、思わぬ展開ばかりで楽しませてもらいました。香月が進藤に対して抱く感情の変化が徐々に描かれ、単なる嫉妬から心の奥底にあるものに気づいていく過程が印象的でした。出会いの場面や進藤の天然っぷりには笑わせてもらい、思わず応援したくなるような二人のやり取りが個人的にお気に入りです。この作品をきっかけに、他の巻も手に取ってみようと思います。